2010.12.09
天気は晴れ
変わらない僕ら
でも、今日の雄太の表情はうかない…
僕から切り出した
「どうした?ゆう?」
「また、会社つぶさなきゃならないんだ」
「そっか…不景気だしな」
「まあ…不景気なのは確か。でも、不景気言い訳にしたくないんだ。カスタマーはこの不景気に必死で会社を発展させようと、なりよりも守ろうとしてる。その希望を僕らに託してくれている。それを単純に不景気や会社の体力を言い訳にしたら、僕らは詐欺師みたいな仕事になってしまう。まあ、会社の人間こんな話してもさ、あ当たり前のようにいうし…ヒデならわかるだろ?」
「そんなことねーよ」
「そんなことあるだろう?先生?」
「やめろよ」
「あ、俺の話じゃなくて、お前なんかあったから電話くれたんだろ?で?」
「あーあーそうだった!お前がしんみょうに話すから忘れてた!」
「で?」
「あー先生辞めた」
「はあ!?さらっと言うなよ!」
「まあ、さらっと」
「いい話のふりだったでしょ!塾講師やってるから、俺の仕事のこともわかるって流れだったでしょ!」
「まあ、塾講師も詐欺みたいもんだよねー」
「そうじゃねーよ」
「あー、ごめん。言いたいことはわかるよ。受験対策で合格掲げて、ダメだったときは、しょうがない…みたいな。どんなにこっちが頑張っても、生徒が頑張らないことには何んにもならないし、頑張ってもダメな時もあるし…最後は運が悪かったくらいで来年頑張ろうとか滑り止めで無理やり納得みたいな…ってことでしょ?」
「そうそう」
二人して空を見た